女流作家 小夜子(1)


                                                              

                                                                         

1、 ひとりヨガり

 

 「いいわ、そこんとこよ、そこっ・・」

 ちょぼちょぼと、陰毛の生え際が小股の切れ目に沿って伸びる。小夜子のしなや

かな指先が、割れ目から溢れた粘液にまみれて、土手を上がり下がりする。指先

から伝わってくるジョリジョリした毛ざわりが、粘液のぬめりを更に卑猥なものにする。

 おサネの愛撫から始まって、花びらの外側をいじってから土手へと、お決まりの

コースを、指が勝手に動いていく。

 土手が指に弄られてうねると、中央のぴらぴらした二枚の肉片が、合わせ目から

粘液を漏らしながら、せめぎあう。

「ああ、入れたい」

 指先が、おサネの下側から肉片を左右に割って滑る。膣口に迫るところだ。

「ああぁぁ、入ってはだめ、そんなことしたら、地獄に落ちる・・・・・」

 中指の腹が、膣口の周りを、もどかしげにたどる。二度〜三度〜・・・、骨盤がユ

ラユラと揺らめく。手のひらが、陰毛の上から恥骨を押え込む。

 「イクわ」

 小夜子には、頂上がすぐそこに近づいているのが、分かる。おサネの下から、

ジュンジュンと、疼きがさざなみを打って、臍の方に上がってくる。

 「イクぅっ」

 指は、割れ目を滑って、おサネの下に滑り込む。

 「ああぁ、ああぁぁっ、あ〜〜〜〜」

 親指と中指に挟まれたサネ頭が、粟粒に似た突起を露出させて、ピクピクと波を

打つ。押え込んだ股間の手のなかで、恥毛が逆立って慟哭する。

 

 

 小松 小夜子 六十歳。還暦を迎えたばかりだ。

 筒井 康隆ばりの、はちゃめちゃSFで、それなりの読者を掴んでいた。

 夫は、公務員で、何をしているのか小夜子にはよく分からなかったが、年度末が

近づくと何日も徹夜騒ぎで、夜のお勤めは一ヶ月以上もお休みになった。定年を

前に、胃がんで死んだ。

 

 大体、私がオナニーをするようになったのは、夫が原因なんですよ。

 あの人は、元々、セックスに弱くて、普段でも二週間に一回あればいい方。それも、

自分だけさっさとイッてしまうと、グーグーと高いびき・・・。残された私は、どうすれば

いいんですか。

 わたしも作家の端くれですから、あっちこっちから贈呈本が届くし、最近の本は、

エッチの方も激しくて、私みたいに処女で結婚して、夫以外の男とは手を握ったこと

も無い女でも、オナニーの仕方ぐらいは、覚えてしまいます。

 それでも夫の生きている内は、お粗末ながら本物が味わえたし、足りない分は

適当に一人でヨガってしのぐことも出来たけれど、男っ気が無くなってしまったら、

どうしようもないのよね。男の人と違って、射精するわけじゃないから、いくらやって

も体力を消耗することはないけれど・・・。

 側に気兼ねする人がいるわけじゃ無し、やりたいときにはいつでも出来るから、

このところ、寝ても覚めてもそのことばかり・・・、さすがに目の縁にくまは出来るし、

仕事は手が付かなくなるし、このままでは、本当に気が変になってしまうわ。

 

 

 「小松さん、今日はどちらへお泊りですか」

 「立川の方に家があるんですけれど、遅くなってしまったから、都内のホテルにで

も泊まろうかと思ってますの」

 「あてがないんだったら、僕の泊まってるところ聞いてあげましょうか。ビジネス・ホ

テルに毛の生えたようなとこですけれど、悪くないですよ」

 「あら、お手間じゃありません。助かりますわ」

 

 

 高木 健二は、時折寄稿する雑誌社の忘年会に出ていた。パンチの効いた、軽い

ポルノタッチのSFは、それなりに読者を持っていた。

本業のエンジニア・アナリストのかたわら、暇にまかせてワープロに打ち込んでい

るので、どちらかと言えば、趣味の世界である。一本書き上げると、お馴染みの編

集者にイーメールで送る。頼まれて書くわけではないが、書いたものはどこでも喜

んで引き取ってくれた。

シドニーに住む健二は、滅多にこの種の会合に出たことがない。今回はたまたま

東京出張のついでに、顔つなぎのつもりで出席した。いつもは活字の上でしか名前

を知らない本職のライターとの出会いも、興味をそそった。取り分け、小松小夜子

には、一目おめもじしたいものだと、密かに期待をしていた。

小夜子は女性には珍しく、健二と同業のSFを得意とした。筒井康隆ばりのハチャ

メチャな文体の行間に、そこはかとない色気が滲んでいて、健二の好みであった。

(どんな婆さんかな)

聞けば、最近還暦を迎えたという。そんな皺くちゃバーさんに、よくもまあこんな乙な

物が書けるもんだと、自分の歳のことも忘れて思っていた。健二も既に、5年前に

還暦を迎えていた。

それとなく会場を見渡して見たが、それらしい女性は見当たらない。通りかかった編

集長に尋ねた。ご紹介しましょうと、壁際に並べた植木の前に、ワイングラスを片手

に立っている、和服姿の女性の前に案内された。

編集長に紹介された小夜子を見て、思わず、頭のてっぺんから足の先まで、目を走

らせてしまった。

「あっ、いや、失礼。…・あまりお美しいので」

八千草 薫もどきの、ぽってりとした色白な瓜ざね顔に、赤いふっくらした唇が、食欲

をそそる。小菊をあしらった小紋の胸元が、帯の上で苦しげに盛り上がっている。

「高木です。始めまして・・」

「小松でございます。どうぞよろしく…… こんな梅干し婆さんを、冷やかさないで下さいな」

深みのある、女性としてはやや低めの加賀訛りの声が、健二の男根にびりびりと響いた。

(ああ、こんな女と寝てみたい)

旅行中で、しばらく女性の肌とは縁が切れているにしても、股間の疼きは並みではない。

「いや、いや、お世辞は言いません。正直言って、お年も存じています。しかしお美しい

ですねえ」

「今日は、高木さんが見えると編集長さんから伺って、楽しみにしておりましたのよ。お書

きになったもの、いつも楽しく読まさせて頂いていますわ」

「僕のなんかはねえ、どおってことないですよ。僕の方こそ、いつも小松さんのお書きに

なったもの、感心しているんですよ。大フアンでね」

編集長が、他に一寸ご挨拶がと言ってその場を離れると、二人の話しはますます弾んだ。

二人とも昭和一桁の学童疎開組みだと分かると、すっかり同級生気分になって、意気

投合してしまった。

旅行中のせいか、健二は少し疲れを感じた。二次会に行く気分でもないし、小夜子とこ

のまま別れてしまうのも惜しまれて、小夜子の宿のことを聞いてみた。小夜子も同じ気分

でいたので、健二の話しに乗った。

 

健二はホテルに電話をすると、同じフロアに小夜子の部屋を取った。

東京出張の定宿にしている小伝馬町のホテルに着くと、レセプションでキーを受取り、勝手

知ったエレベーター・ホールへ、小夜子をエスコートした。

エレベーターの扉が開くと、

 「もしよろしかったら、もう少しお話しませんか」

と、小夜子が誘った。

 「じゃあ、僕の部屋にいらっしゃい。冷蔵庫に何か入ってるはずですよ」

健二は、小夜子をさほど広くないシングル・ルームに招き入れると、コーヒー・

テーブルの前の、ソファを勧めた。

 「ジントニックでも、お作りしましょうか」

 「あら、高木さん、私の好みをご存知ですの」

 「ええ、小松さんのことは、何でも承知してます」

 「まあ、こわい、どうしましょう」

 「いやあ、前になにかの記事を読んで、覚えていただけですよ」

小夜子は、健二の差し出すグラスを受け取ると、軽く差し上げて、乾杯のポーズを取った。

 「でも、驚きました。僕の書くものはどちらかと言えばポルノに近い。小松さんに読んで頂け

る様なもんじゃありません。きっと、嫌らしい、変態男だと、お思いだったでしょうねえ」

 「そんなことありませんよ。セックスは、人間にとって、とても大事なことだと思ってますわ。

高木さんの作品には、人間に対する愛情の様なものが感じられます。愛と性の融合は大事

なことです。高木さんはそのことをよく承知されていて、まじめに取り組んでいらっしゃいますわ」

 「それは一寸、買い被りじゃありません?僕は気のむくままに書いているだけで、そんなだい

それたことを、企んでいるわけじゃないです」

「ごめんなさい、小難しいことを言って・・・。実は、ぜひ相談に乗って頂きたいことがあって、

今日お会い出来るのを、心待ちにしていたんですのよ。お目に掛かって、決心が付きました。

高木さんなら、私の悩みを分かって頂けるわ」

 

 「私は、もの書きで多少は人に知られるようになりましたけど、それ以外のことには全く無知

な女です。夫は公務員で、亡くなって一周忌が過ぎましたけど、それまでは全て夫任せで……」

 小夜子は、ぽつぽつと話しはじめた。

 夫は、セックスに淡白で、小夜子との交わりは月に一度あるか無し。仕事の忙しい

決算期ともなると、全く途絶えてしまう。

 小夜子は、いつも物足りなさを感じながらも、世間の夫婦はそんなものかと諦めていた。

たまたま健二の書いた物を手にして、そこに全く違う世界があるのを知った。

 夫の精力不足をなじってみたところで、どうなるものでもないし、離婚する決心も付か

ない。結局、聞きかじりの知識で、オナニーにふけるようになった。

 それでも夫がいた間は、不足分を補うような気分で、節度があったが、夫が亡くなっ

てみると、歯止めが外れたように、明けても暮れても欲望の処理にふける始末。この

ままでは、気が変になってしまう。

 「かといって、こんな相談を誰にできますか?高木さんなら、きっと分かって頂ける

と、お待ちしていました」

 話し終えた小夜子の頬は、恥じらいとアルコールで上気したのか、振るい付きたい

程に、艶めいて見える。

 「勿論、高木さんのお書きになったものはフィクション、現実とは違うと頭で分かって

いるのですけど、・・・・若し、私が異常なら、なにか直す方法でもあるでしょうか?」

 心の動揺を隠すように、氷の融けたジントニックを煽ると、哀願するように健二の

目を見据える。

 健二は、グラスを包むようにテーブルに置いた小夜子の手を取った。小夜子は、

黙ってうつむいている。健二は、両手に小夜子の手を挟むと、一本一本、赤子をあ

やすように、指を揉みほぐす。

 「かわいそうな、小夜子さん」

 小夜子は、目を伏せたまま、健二のなすがままに任せている。健二は、十本の指を、

丁寧に揉み終えると、その手を引き寄せ、自分の頬にあてた。

 「こんな美しい人が、なんで悩まなければいけないんですか」

 頬ずりをしていた手のひらに、唇を合わせる。生命線の上を、唇が滑ると、ぴくっと

小夜子の腕が震えた。引き寄せた手首の、ピンクに染まった肌に、静脈が透ける。

 唇は、静脈の跡を辿り、袖口を開いて這い上がる。鼻が袖を潜ると、むせるような

成熟した女の匂いが、仄かな香水に混じって飛び込んでくる。健二の雁首が、ヒクッ

と疼く。

 「小夜子さん」

 健二は、愛おしさに耐え兼ね、小夜子の肩に右腕を廻した。小夜子は、身を固くし

て、うつむいたまま、動かない。健二は、目をつぶると、小夜子を引き寄せ、唇を頬

に合わせる。

 「可愛い人」

 左手の指先は、小夜子の袖口を潜り抜け、しっとりと温もる二の腕に達した。

 「小夜子さん、君は、本当にきれいだ。」

 健二は、頬をずらすと、そっと唇を耳タブに寄せた。耳たぶを吸い込む。指先は、

小夜子の上腕を這い上がり、脇の下に滑り込む。

            しゃり

 脇毛を掻き分けると、小夜子の上体がぐらりと揺れた。

 「ううううぅぅム」

 もたれた小夜子の鼻腔に、健二の首筋から漏れてくる男の匂い。オスの媚薬が

小夜子の脳髄に達すると、子宮がジュクジュクと疼く。

 健二は、小夜子に向き直り、その上体を右腕に抱え込むと、脇の下に差し込ん

だ左手を、乳房に進めた。ムッチリと膨らむ豊かなもち肌を、裾野から乳首に向け

て、ヤワヤワと揉み上げていく。

 「ほおぉ〜ぅっ」

 指先が、乳首を摘むと、小夜子の唇から吐息が漏れる。

 健二は、小夜子の唇を吸った。舌を差し込むと、ジンの香りと、トニックウオーター

のかすかな甘苦さが、伝わってくる。小夜子は、健二の首に腕を回し、胸を押し付

けてくる。

 乳房を愛撫していた健二の手が、内側から襟元を開いて、乳房をあらわにした。

健二は、小夜子の唇から、乳房に唇を移し、乳首を吸い込む。口いっぱいに頬張って、

舌先で乳首をクリクリと転がす。

 健二は、右腕で小夜子を支えながら、裾から足に沿って左手を差し込んだ。腕が

進むにつれて、着物の前あわせが開いて、緋色の腰巻が乱れ、内腿の真っ白な

柔肌が・・・。

 「高木さん、私が好きですか〜」

 小夜子のかすれた声が、健二の耳に・・・、

 「好きです。大好きです。食べてしまいたいほど・・・」

 「嬉しい・・・、わたしも、高木さんが好きです。もう、あなたの好きにしてください」

 小夜子の内股を這い登っていた健二の指先が、恥毛に触れた。そっと掻き分け、

おサネを中指の腹で押さえる。

            クリッ、クリッ、クリッ

おサネの背を、指先がくじる。

 「ああぁ、きもちいぃ」

小夜子のハスキーな声が、唇から漏れる。

 健二は、中指をおサネの下に回し、割れ目に滑り込ませた。

            ヌルリ〜

指先は膣口まで滑って、また戻る。

            ヌルリ〜ヌルリ〜〜〜

 「小夜子さん、あなたが大好きです。小夜子さんは、僕を好きですか?」

 「大好きよ、大好き・・・・あなたが欲しい」

 健二は、ソファから腰をはずし、カーペットに膝を付くと、はだけた腰巻を太股まで

開げた。

 ムッチリと盛り上がる小腹の下は、楚々とした茂みに覆われ、茂みを分けると、左

右の内股の合わせ目に、ひっそりとおサネが息づく。

 健二は、両手の親指で土手を開いた。薄い樺色に縁取られたスモークサーモンの

花びらが、愛液に濡れそぼれて、ヌメヌメと・・・。健二は、思わず唇を寄せると、花

びらを吸い込み、舌先を割れ目に差し入れた。口の中に広がる、甘美なメスの匂い。

溢れるお汁を舌で絡めとリ、飲み込む。

 舌先を丸く尖らせて、膣口の淵を嘗め回す。ひと回り、ふた周りさせて、膣口に差し

込む。

 「おおおぉぉぅ〜〜」

 小夜子は、健二の頭を抱えて腰をくねらせる。健二は、右手で小夜子の尻を抱えた

まま、左手でズボンのベルトを外し、ファスナーを開いた。最前からギンギンに怒張し、

行き場の無い痛みに耐えていた男根は、ブリーフを突き上げ、先走り液でじっとりと

布地を濡らしている。手早く、ブリーフごと、ズボンを抜き取る。

 「小夜子さん、こっちを向いて僕にまたがって」

 健二はソファに腰を据えると、小夜子の腰を支えて、座位の形をとった。和服を脱ぐ

のは、時間が掛かる。汚してしまうと、後の始末が大変だ。

 小夜子が、腰巻の前をはだけて、健二の腰をまたいだ。乱れた真っ赤な布地を割って、

剥きたてのゆで卵のように無垢で滑らかな柔肌、その二本の太腿の付け根と股間を、

茂みが覆う。

 コブラのように鎌首を持ち上げ、ヒクヒクと頭を振って待ちかねている健二の男根の

前に、小夜子の茂みが近づく。健二は右手で雁首の下を支え、左指で茂みを分け、

おサネを探った。

 「小夜子さん、少し腰を下げて・・・」

 健二は念のため、唾を左指に取ると、亀頭から肉棒をたっぷりと濡らす。

 「入れるよ」

声を掛けながら、亀頭をおサネの下に当て、割れ目を滑らせて膣口にあわせる。

            クンッ

 健二は、気を入れて、男根を突き上げた。亀頭は、ヌルっと膣口にぬめりこむ。

 「あああぁぁっ、〜〜〜」

 健二が小夜子の腰を引き寄せながら、腰を送り込むと、男根は膣壁の粘膜を押し

開きながら、ヌルヌルと没入する。

 「イイイイィィっ〜〜」

 小夜子と健二は、同時に声を上げた。

 「根元まで・・・、根元まで、しっかりはまったよ。小夜子さん、気持ちいいねえぇ」

 「いいわ、いいわ、高木さん、すごくいいわ」

 健二は、小夜子のおサネを、男根の付け根でくじる。恥骨と恥骨がクリクリとこすれ、

恥毛が絡み合う。

 「おう、おう、おう、おお〜ぉぉぉっ」

 「イイ、いい、イイ、イぃぃっ」

健二の突き上げる腰の上で、小夜子は腰をくねらせ、ヨガリ声を上げる。

 

 「健二さん、あたし、もうイキそう」

 「待って、まって、今、君の子宮が下りてきた」

亀頭の先端が、プリッと当たった。

 「子宮に・・・子宮におチンチンが当たっている」

 「ウウウウゥッ〜〜〜健二さん、ケンジさんッ」

 「小夜子、愛してるよ、いま、君の子宮にプリプリするからね・・」

 小夜子は、右の腿を持ち上げ、踵を、健二の腰に引っかけた。股が更に割れて、

健二の恥骨が花びらにめり込んだ。肉棒は、完全に根元まで嵌まっている。

 健二は男根に気を入れると、亀頭の先で子宮口を探る。

 「ああ、イイイィッ、・・そこよ、そこぉっ」

            クイッ、クイッ、クイッ、

亀頭が、子宮口を突付き回す。

 健二は、鈴口が子宮口探り当てると、更に気を入れた。亀頭の先が、子宮に潜り込む。

 「小夜子、可愛いいいっ」

 「おおおぉぉぅっ〜〜健二さん、好きよ、もう死にそう」

 「イクよっ、小夜子」

 「来て、来てぇ、健二さんっ」

 陰嚢に軽い痛みが走り、精液が走り出した。怒張した男根を押し通り、雁首を通り

抜け、鈴口から愛液が吹き上がった。熱い愛液が、子宮の粘膜に降り注ぐと、子宮は

悦びに震えた。男根は、愛液を注ぎながら、跳ねた。

            ドックン、ドックン、ドックン

 

 

 小夜子は、陶酔から目が覚めた。

 まるで、夢のよう。

 健二さんのモノは、まだ私の中に入ったままです。いい気持ち・・・。 まさかここまで

とは、思っていませんでした。

 死んだ亭主との30年の結婚生活。あの人は、無味無臭でした。あの人にとっての

性生活は、夫としての義理マンだったのでしょうか。

 男に匂いがあるなんて、考えてもいませんでした。健二さんの胸元から流れてきた

甘いオスの匂いをかいだとき、もうどうなってもいいと思いました。そのままベッドに押し

倒されて、・・・。

 でも、健二さんは私を上に乗せて、愛してくれました。多分、健二さんは上になって、

私を犯したかったに違いありません。だって、普通の男の方は、その方が気持ち好い

のでしょう?

 着物がお汁でベトベトになったら、台無しです。そういう、さりげない心遣いが、嬉しい。

健二さんは、そういう優しい人です。私の思ったとおりでした。

 軽い鼾が聞こえます。健二さん、疲れていたのね。私を抱いたまま・・・。それにしても、

この人はすごい。だって、私のおマンコに入ったモノが、未だしっかり立っているのよ。

 

                                                                                                            続く

●筆者コメント
性と愛の奥深さを、求めています。